2017年3月4日土曜日

これから『ラ・ラ・ランド』を見ようと思っている、またはもう見てしまった、特にミュージカル映画オタクではない人へ



予告編を見てもわかるように、『ラ・ラ・ランド』はミュージカル映画の姿をした映画です。往年の名作ミュージカル映画へのオマージュやパロディを多分に含んだ映画なので、元ネタがわかればより味わい深く作品が見られるはず! というわけで、個人的に、「これを見ておけば、より面白くラ・ラ・ランドが見られるんじゃないかな」と思うミュージカル映画と、ミュージカル映画の中の名シーンを上げていこうと思います。(あくまでミュージカルシーンの動作やモチーフへのオマージュを中心にしました)


【時間に余裕のある方】
以下の映画を見た上で映画館に行くと、「ああーなるほどね」とニヤニヤできる……はず! 今見ても最高に面白い映画たちです!(ラ・ラ・ランド見なくても多分これだけみたら大満足してしまうかも……)

『踊らん哉』Shall We Dance(1937年)
『踊るニュウ・ヨーク』Broadway Melody of 1940(1940年)
『巴里のアメリカ人』An American In Paris(1951年)
『雨に唄えば』Singin' in the Rain(1952年)
『バンド・ワゴン』 The Band Wagon(1953年)
『パリの恋人』 Funny Face(1957年)
『ウェストサイド物語』West Side Story(1961年)
『ロシュフォールの恋人たち』Les Demoiselles de Rochefort(1967年)
『スイート・チャリティ』Sweet Charity(1969年)
『グリース』Grease(1978年)

(あと、余力があったら『カサブランカ』(1942年)『スタア誕生』(1954年)『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977年)を)

(裏ワザとして、『ザッツ・エンターテインメント!』That's Entertainment!(1974年)だけとりあえず見る、というのもあり。MGM黄金期ミュージカル名シーンまとめ映画です)

【時間に余裕のない方】
一本の映画を見るために10本も映画見て予習できるか!! という方は、以下の動画をどうぞ。

『踊らん哉』より。ダンスの神様フレッド・アステアと名パートナーのジンジャー・ロジャーズによる夢のようなダンス。


このイメージを継承した『Give a Girl a Break』(1953年)も。若きボブ・フォッシーとデビー・レイノルズのチャーミングなダンス!


『踊るニュウ・ヨーク』より。フレッド・アステアとエレノア・パウエルによる、星々を纏うようなタップ!


そして忘れちゃいけない、『バンド・ワゴン』のフレッド・アステアとシド・チャリースの夢幻のようなダンスも。


『巴里のアメリカ人』より。ジーン・ケリーはすごいな~~~



寄り道。『赤い風船』(1956年)のイメージも『ラ・ラ・ランド』では一瞬引用されていますね


『雨に唄えば』より。またまたジーン・ケリーの才能が炸裂しています。
みんな大好きなシーン!



寄り道して。この『雨に唄えば』のGatta Dance~~♪なシーンはこの映画からの発展です。
『ブロードウェイ・メロディ』(1929年)より


『パリの恋人』より。
もともとバレエダンサーを目指していたオードリー・ヘプバーンが踊って(マイ・フェア・レディみたいに吹き替えではなく自分の声で)歌う!!!可愛さが炸裂しているオードリーが大スターのフレッド・アステアを相手役に、冴えない書店員からファッションアイコンへと変身する、スーパーキュートでロマンティックなミュージカル作品ですが、この作品からは、オードリーがかなり弾けたダンスを見せる酒場のシーンと、ファッション誌の撮影のシーンを。


『ウェストサイド物語』より。ラ・ラ・ランドでかなり意識的にパロディ化されています
(このほかにもいろいろなシーンや演出の仕方が参照されていますね)



『ロシュフォールの恋人たち』より。



『スイート・チャリティ』より。
この作品は、先ほど上げた動画でデビー・レイノルズとチャーミングなダンスを踊っていたボブ・フォッシーが舞台版の演出・振り付け、そして自ら映画化したものです。『スイート・チャリティ』自体の興行成績はぱっとしませんでしたが(時代が追い付かなかったのかしら)、彼はこの後、『キャバレー』(監督賞を含めアカデミー賞八部門受賞)『オール・ザット・ジャズ』(カンヌ国際映画祭パルム・ドール)を撮り、舞台だけではなく映画史にも名前を刻みます。



『グリース』より

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