2010年12月19日日曜日

不可思議なるもの

五ヶ月ぶりくらいにサイトも更新しました。
もはや物置き場みたいな活用の仕方しかしていない気がしますが
取り立てて閉鎖する必要も感じないので
おそらくこのままだらだらと運営を続けるのだろうなあと思います。
気がつけば23万アクセスを超えていました。ありがとうございます。



今年は心身ともに動いたり動かされたりしてとても面白かったです。
まだまだまだまだ未熟な人間なのは変わりませんが、
自分の未熟さを卑屈にならずに素直に受け止められたり、
以前だったら認められなかっただろうことを認めることができたり、
気がつけなかったことに気がつけたり、
少しずつ自己変革できた一年なんじゃないかな、と今の時点で思っています。
もしくは、この4年くらいで徐々に変化していったことに
やっと気がつけたというべきか。


自分の好奇心ゆえに知りたくなかったことを知ってしまって、
相当ショックだったのか体調まで崩したりもしましたが、
結局回復して受け止められるようになっているので、
知ることができてよかったなあと思います。
オイディプースのように生きるにはまだまだ弱すぎますが、
少しずつ近づいていきたい!


あと、やっと世界との距離のとり方が
ほんの少しだけわかってきたような気がします。
自分の体や心からいったん外に向けて放ってしまった表現は
もう自分ではコントロールできないものなんだなー、と
幾度か感じさせられる機会があって、面白かったです。
自分から離れてしまった表現が、
ある程度まで思い通りに作用してくれるように、
そういうためにも鍛錬が必要だな、と思います。
頑張る。


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・ブリヂストン美術館で23日まで開催されている
セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅
を見てきました。
実際に自分がこの世界で愛しているような、
手触りや匂いや温度のある、
私にとっての「ほんとうの」光のある絵がいくつもあって、幸せでした。
児島虎次郎とアルベール・マルケとピサロと、
あとなんだかんだいってもやっぱりモネに強く惹かれました。


・東京バレエ団「M」の公開ゲネプロを見てきました。
(「東京文化会館 青少年のための舞台芸術体験プログラム」ありがとうございます!!)
ベジャールによる三島由紀夫をテーマとしたバレエです。
自分の三島理解が浅すぎて分からない事だらけだったのですが、
結局ベジャールの三島解釈のうつくしさ、三島への愛に
心動かされてしまいました。泣いた。


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今年はそんなに絵をかけなかった気がするのですが、
それでも自分で気に入ったものがいくつか描けたので、良かったです。

どれが気に入っているかというと、
(いずれもクリックで拡大 別ウィンドウ)

まずメーデイアさん


そしてアンティゴネー



一番気に入っているのはこのカイニスちゃん
カイニスの変身譚には変な思い入れがあるので、
また機会を見て絵を描いたりしたいです。



見事に全員かわいそうな感じですね。
そして全部ギリシア神話の絵なのに、神様がひとりもいない。


自分がギリシアに求めているのは、あくまでも「人間」なんだ!
と、今年はっきりと気がつきました。良かったです。
ソポクレースの『アンティゴネー』のいわゆる”人間讃歌”が
しみじみと胸を打つ今日この頃。最後にその冒頭2行を引用してしめます。

『アンティゴネー』第一スタシモン

不可思議なるもの(恐ろしきもの) あまたある中
人間にまさり 
不可思議なるもの(恐ろしきもの) 絶えてなし

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